映画『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』

レイニーデイ・イン・ニューヨーク (2019)A RAINY DAY IN NEW YORK 監督 ウディ・アレン

隣市のミニシアターで観賞。久しぶりにラブロマンスものが観たいな、と思い選択。都会の雨の恋物語、なんてのを思い描いていた。私は映画が始まるや否や主人公にすぐに同化して、ヒロインに思いを寄せた。

このヒロインがとても魅力的。『マレフィセント』のエル・ファニングは天使のような女の子だ。このカップルが様々な苦難を乗り越えてハッピーエンドだと思っていたのに。ストーリーは、思いもよらぬ方向に進んでいった。

この映画の魅力は、大きな事件はないのだけれど、「映画らしい映画」なのです。流行りでもないし、エンターテイメントでもない。等身大で、じわじわっと心に残るものがあるのです。それから、ニューヨークの街なみ、雰囲気が素敵です。主人公が大きく変容する、その舞台としてうってつけの街だなと思いました。

話題性はないかもしれないけど、映画の魅力がつまった「ザ・映画」です。