読書『〇に近い△を生きる』Ⅴ

「あったかな」という言葉も著者のモットーかもしれない。

あったかな医療をやろうと言い続けた。医療に優しさを取り戻したかった。医療の「正解」ではなく「別解」を求めたのである。命を救う医療も大切だけど、命を支える医療という「別解」に魅力があることが分かった。~

医療を教育と置き換えてみる。あったかな教育。教育の「正解」ではなく「別解」を求める。子どもを支える教育。自分の教育活動に「あったかさ」はあるだろうか。

~資本主義は本来、競争が大原則。ドライで冷たくてきびしい。これは20世紀の常識。あったかな資本主義ができたらいいなと思う。競争を原則としながら競争に負けた人たちももう一度生き直すチャンスが与えられる国にしたい。~

競争が「正解」、負けた人の生き直しが「別解」というところか。

~相手の身になって考えたのである。「別解力」を磨くためには相手の身になることが大事。相手の身になっていると古ぼけた「正解」ではなく、役に立つ「別解」が見つかってくる。~

来週、保護者と対峙しなくてはならないのだが、こちらの立場を理解してもらおうという気持ちが先行していた。「相手の身に立つ」。子どもや保護者がどんな気持ちなのだろうか。その意識が希薄で、自分の事ばかり考えていては「別解」は見つからないな。