読書『 ○に近い△を生きる 』(鎌田實)


○に近い△を生きる (ポプラ新書) – 2013/9/18鎌田 實 (著)

著者は医師である。多くの患者と接していると、治療して元気になる患者もいれば、病が進行して命を絶えてしまう患者もいるんだろうな。希望ばかりではない、絶望にも向き合ってきたのだろう。「患者を治して当然」っていうプレッシャーの中で大変だろうな。

~絶望的なことはよくある。その時、絶望にならないで「絶望的」で終わらせるためには希望が大事。絶望的だとか、絶望っぽいていうのはたいしたことがないんだ。試練と考えていい。絶望になりそうでも、自分でこれは試練だって自分をだましてしまえばいいんだ。~

私も「試練だ」って考えればよかったけど、そんな余裕はなかった。今ならば、少しはそう考えられそうだ。

~絶望的な状況に追い込まれることが何回かある。そんな時、×ではなく△でいいんだと思うと、新しいいい波が起きやすくなる。そう、人生は波。波って考えると不思議に、絶望的な状況からいい波が始まる。×ではない△を生きようとするとき、絶望から希望が生まれる。~

〇でなくてはならない、と思っていた。いつしか二項対立でしか考えなくなっていた。

表題の考えは次回も説明したい。