読書『心がフッと軽くなる「瞬間の心理学」 』Ⅳ

「こだわらないこと」が大切なのだ。

~心の幸福を保つために最も有効なことは「こだわらないこと」。「こだわり」とは何か。それは一つには、自分が持っている価値観への執着です。その執着の強さを武器にして、頑固に我が道を突き進もうとするのが「こだわり」派の態度だと思うんです。~

自分のやり方にこだわっていたな。民間教育団体で学んだやり方が絶対だと思っていた。もう今でさえ、その方向に傾倒しつつあるから気をつけねばならない。そう自分の色を出すなということだ。

~「こだわり」をうまい具合に手放している人の方が変わりゆく状況に柔軟に対応できるしなやかな強さを持っている。何より「こだわり」派の人は自分の感情の力をものすごく信用しています。自分の執着こそが真実だ、とする意味合いにおいて。~

「しなやかさ」に憧れる。自分とは対極な価値観だと思う。

思えば自分は、これまでずっと「怒り」や「妬み」という感情を生きるエネルギーにしてきたような気がする。それこそ感情の力なのかもしれない。

~「これもまた過ぎ去る」「幸福なこともまた過ぎ去るもの」だけど一方「苦しみもまた同じように過ぎ去るもの」である。辛いことや悲しいことにも必ず終わりがある。このことを肝に銘じておくと、それだけでずいぶん救われるものです。~

なぜだろう。苦しんでいる最中は、その苦しみが一生続くものだと感じてしまうものだ。「禍福は糾える縄の如し」というのにね。