読書『いなしの智恵』(涌井雅之)

いなしの智恵 日本社会は「自然と寄り添い」発展する (ベスト新書) – 2014/3/8 涌井 雅之 (著)

「いなす」を調べたら「相手の追及・攻撃などをはぐらかすようにあしらう。」とあった。

~世界全体の~陸地面積のうちたった0.25%しかない日本列島で、世界で発生するマグニチュード6以上の大地震の約20%が起きている。~

日本が地震大国と呼ばれるが、こりゃまた集中攻撃だな。いつ起きてもおかしくないと思っていないと。

~「日本は決して豊かな国ではないが貧しさは感じられない」ケンベルの目に、当時の日本人は「本質的な心の豊かさ」を持っているように映ったのだろう。現在にかけて日本は欧米と同じように自然に対し「力」で立ち向かい、抑えつける仕組みを作ってきた。その結果日本は効率優先になり、市場原理主義や経済優先主義が覆い尽くしてしまった。~

江戸時代、日本人は自然とうまく付き合いながら心豊かに生きていたのだ。しかし、欧米に追い付け追い越せで経済優先の国になってしまった。それは世界で渡り合うためには仕方なかったことなのだろうか。そうしないと日本も欧米の植民地になってしまっていたのか。そうすると、市場原理主義も、経済優先もやむを得なかったということになる。もしかしたら、グローバル社会となって、日本だけではなくどの国も、その国らしさを失っているのかもしれないな。どの国も、心の豊かさを失い、貧しくなっているのだ。