映画『閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー』

閉鎖病棟―それぞれの朝― (2019) 監督 平山秀幸

ヤフーの点数はそんなに高くないけど、今日見るならここしかないという時間にやっていた。キャストは『そこのみにて光り輝く』の綾野剛、『恋は雨上がりのように』『沈黙』『坂道のアポロン』の小松菜奈。この2人なら間違いないだろう。私は、意外に小松作品を見ている。きっと好きなのだろう。

舞台は閉鎖病棟。だから登場人物は病人である。この映画で、あらためて病人が「弱者」であるのだと感じた。そして弱者であるために不幸でもある。いろんな問題の受け手に回ってしまうのだ。

見る前は、鶴瓶はどんな役でも鶴瓶かと思ったが、そうではなかった。いい人でした。クリント・イーストウッドの某作品を思い出しました。鶴瓶、綾野、小松の3人がずっと同じ空間にいてくれたらなって思った。でも、病棟なんだからそうはいかないよね。そう思うと病棟って、はかないね。

感情の起伏はそれほど大きくはないけど、しんみり、じわっとくる映画です。決して損はさせません。