2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

読書『こんなリーダーになりたい』Ⅵ

次は渋沢栄一である。 ドラゴンズの根尾選手が父親から『論語と算盤』を勧められたというエピソードを思い出した。新札の顔にもなるらしい。著者は渋沢を「類まれなる好奇心であり全身が受信機の塊」と特徴づけている。 ~渋沢は晩年に至るまでいつも自分の…

読書『こんなリーダーになりたい』Ⅴ

今回は西郷隆盛だ。 ~人間は天地自然、大宇宙の一部として存在しているのであって、そこから離れて独立していない。自分の身体は天の命を受けてこの世に生まれたもので、死生の権利は天にある。素直に天の命を受けるべきだという。~ 命とは、使命と置き換…

読書『こんなリーダーになりたい』Ⅳ

今回はマザー・テレサだ。 ~人は弱い存在である。しばしば迷うし欲も出る。わがままにもなる。そんなとき心を鎮め、きちんとした場所に自分を戻してくれるもの、それは神を信ずる心なのかもしれない。私はキリストのためにしているのです。神に捧げた身です…

読書『こんなリーダーになりたい』Ⅲ

この本の副題は「私が学んだ24人の生き方」である。次は土光敏夫だ。~「個人は質素に、社会は豊かに」を生涯通した。彼の行動の原点は「無私」にあり、いつもこの人の頭にあるのは「世のため人のために生きる」ことで、事態の困難さや見送りの軽重などは存…

読書『こんなリーダーになりたい』Ⅱ

「使命」というのは私がよく心に留まる言葉だ。フランクルのいう「人生から何をわれわれはまだ期待できるかが問題なのではなくて、むしろ人生が何を我々から期待しているかが問題なのである」という考えだ。 ~「人は何のために生きるのか」というのはこちら…

読書『こんなリーダーになりたい』   (佐々木常夫)

こんなリーダーになりたい 私が学んだ24人の生き方 (文春新書 936) – 2013/9/20 佐々木 常夫 (著) リーダーになりたくて手にした本ではない。リーダーだから手にした本でもない。あ、でも教室の中では、教師はリーダーかもしれない。でも、教師として読まな…

読書『アサーション入門』Ⅶ

自分にとって興味深い文章がまだ続く。 ~忘れてはならないことは、人はそれぞれ自分の意見や気持ちを持っていますのでアサーションを知っていようといまいと、あなたに同意するとは限らないということです。また、自分の思いをうまく言えば主張が通るとか、…

読書『アサーション入門』Ⅵ

「所属」という言葉にも引っかかった。 ~メンテナンスの言葉かけの代表的なものには、慰め、励まし、労り、称賛、感謝、挨拶があります。人は日常生活の中でメンテナンスのコミュニケーションを気軽に自然にすることで、生命の関係を維持することができ、そ…

読書『アサーション入門』Ⅴ

人間関係に関する部分も必読だと思う。 ~「誰からも好かれ、愛されなければならない」だろうか?「誰からも常に愛されなければならない」と思っているとぎこちなくなります。現実は「誰からも好かれることは無理だし、また、みんなに好かれなければならない…

読書『アサーション入門』Ⅳ

「苛立ち」への対処に関する文章が続く。自分が失敗したのは、感情を抑えきれなかったからだ。著者はそんな私のために書いているかのようだ。前回と被るところもあるが、記しておきたい。 ~感情は何らかの形であなた自身の状態を教えてくれる信号で、あなた…

読書『アサーション入門』Ⅲ

次は「思い通りならないとき」の対処法だ。教師は子ども相手だから、何でも思い通りになって当たり前と思ってしまう。(もちろん自分のことだ。)思い通りにならないと苛立ってしまう。そして、そんな場面を同僚に見られると恥ずかしく思ってしまう。 ~自分…

読書『アサーション入門』Ⅱ

内容は当たり前のようで、今一つ理解しきれずつかみどころのない文章が多い。それだ け自分にとって苦手な内容だということだ。 まず、「失敗(への対処)」という言葉が目についた。 ~失敗をしたら謝る、そして相手はそれを受け入れる、それが人間が犯す過…

映画『エクストリーム・ジョブ』

エクストリーム・ジョブ (2019) EXTREME JOB 監督 イ・ビョンホン 在宅勤務をきっちりと行い、終了直後に映画館に向かう。まだ我が県独自の緊急事態宣言だからなのか、この映画館は営業していたのだ。 インド映画も好きだが、韓国映画も相当レベルが高い。し…

読書『アサーション入門』(平木典子)

アサーション入門――自分も相手も大切にする自己表現法 (講談社現代新書) – 2012/2/17 平木 典子 (著) アサーションとは何だろうか。以下のように定義している。 ~「自他尊重の自己表現」「自分も相手も大切にする自己表現」自分のことをまず考えますが、他…

読書『定年後』Ⅳ

いい顔って、どんな顔だろうか。 ~定年後の目標は、やはり「いい顔」で過ごすことだろう。そうすれば息を引き取るときもいい顔であるに違いない。~ 真剣な顔。まっすぐに何かを見つめる顔。表情豊かにほほ笑む顔。笑みを含んだ顔。やさしく見守る顔。歌い…

読書『定年後』Ⅲ

ちょうど一年前、母が他界した。これでもう私の両親はいない。親よりも早く逝ってはいけないと思っていたので、なんとなく気が楽になったところがある。自分はいつまで生きられるかな。働きずくめだった休職前と比べ、自分の「最期」は一歩身近なものとなっ…

読書『定年後』Ⅱ

休職する直前のことを思い出すと、私は、自分の境遇に納得がいかなかった。「こんなに努力しているのに、どうしてこんな結果になるのか」「今までの努力は何だったのか」そう思い、挫折を受け入れられなかったのだ。 ~中高年になれば「なんで自分だけがこう…

読書『定年後』(楠木新)

定年後 - 50歳からの生き方、終わり方 (中公新書) – 2017/4/19 楠木 新 (著) 私は休職中にこの本と出会ったのだが、著者も実は休職を経験したそうだ。私は休職したことについて負い目を感じていたのだが、このことを知ったことで、ずいぶん気が楽になった。 …

読書『愛に生きる』Ⅴ

著者の主張の一つに「実行する」「行動する」がある。それも「今すぐに」なのだ。 ~実行する能力を身につける―これはあらゆるひとにとって、この人生のいちばんだいじなことではないかと思います。人生の成功も失敗も、実にこの一つにかかっている。実行す…

映画『星屑の町』

星屑の町 (2019) 監督 杉山泰一 わが県に独自の緊急事態宣言が出される前日に鑑賞。緊急事態宣言が出されれば、映画館も営業中止になるのではという不安から「観られるうちに観ておけ」となった。 観ようとした動機ははっきりしない。平日夕方からの上映だっ…

読書『愛に生きる』Ⅳ

著者の教育論が続く。 ~義務教育の9年間に、一つだけでもいいから、それぞれの子にしっかりとした能力を身につけてやってほしい。学科でなくてもいい。たとえば9年間の毎日、ひとに親切にする行動と心を育てるための教育が、日常生活において学校と友だちと…

読書『愛に生きる』Ⅲ

モーツァルトについての記述が出てくる。クラシックなんて縁がないな。と思いつつ私もCDを引っ張り出して聴いてみたのだが、どこがいいのだかよくわからない。 ~「悲しみは、悲しみのままでいいのだ、人生は悲しい。けれども、愛情があるならば、人生はまた…

読書『愛に生きる』Ⅱ

すぐに行動に移す「実行力」はこの本を貫く言葉だと思う。 ~短所の中でいちばん共通して多い短所は、「やるべきだと思いながらただちにスタートしない」ことです。すぐに行動に移す―これはひとの一生の運命を左右するほど重大な能力です。わたしたちの一生…

映画『俺たちに明日はない』

ボニーとクライド/俺たちに明日はない (1967)BONNIE AND CLYDE 監督 アーサー・ペン 『ショーシャンクの空に』を観た後、勢いで本作品も観てしまった。これも某サイトで高評価なんだよな。だが、名作、感動作というよりも、問題作、衝撃作というべきですね…

映画『ショーシャンクの空に』

ショーシャンクの空に (1994)THE SHAWSHANK REDEMPTION 監督 フランク・ダラボン 新型コロナの影響で『ドラえもん』とかディズニーの映画が公開延期となっている。きっとそこを狙って名作特集をしているのだろう。名作といえばこの作品と言っていいくらいよ…

読書『愛に生きる』(鈴木慎一)

愛に生きる (講談社現代新書) – 1966/8/16 鈴木 鎮一 (著) 単に書名に惹かれて買ったのだが、教育に深く関わりのある内容だった。著者は「鈴木バイオリン」とつながりがある。「鈴木バイオリン」はギター製作も行っており、私も昔、そのギターを所有していた…

読書『時間の作法』Ⅴ

私の挫折の一因は感情をコントロールできなかったことだと思う。以下のような筆者の発言は参考になる。 ~私は嫌なことは三日我慢するという主義です。耐え難いことが起きて喧嘩になりそうだと思ったときは、頭の中で一つだけ思っておく。「三日待てば何とか…

読書『時間の作法』Ⅳ

筆者は昇進という点で大きな挫折をしたらしい。 ~挫折したときに真価が問われるのが人間であって、自分を信頼し、不如意な天地にあっても、なお新しい地平を見出し、何とかまた一つ、自分の目標に向かって歩き出そうとすれば、天は決して見捨てないと思いま…

読書『時間の作法』Ⅲ

少しずつ、本書のテーマである時間についての文章が出てくる。 ~定時の5時で帰ることは白い目で見られ、逆に残業している人が働き者と認められる感覚はなかなかなくなりません。こうした感覚から離れないと、本当の意味での時間の有効活用は難しいと思いま…

読書『時間の作法』Ⅱ

単に効率的な時間の使い方の本なのかなと思えど、そうではなかった。筆者の仕事観が出てくる。 ~毎回違う授業をするというのは大変な努力が必要ですが、それが仕事です。努力なくして、仕事で成果は得られないということです。目に見えない努力が必要で、た…