2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

読書『希望のつくり方』Ⅶ

「ユーモア」「遊び」とは、私が失敗、挫折から学んだ言葉だ。最後にもう一つ、記しておきたい。 ー希望のことを考えるうちに、とてもあこがれる言葉ができました。それは「まんざらではない」という言葉です。その言葉には、報われるとか、成功するとかとい…

読書『希望のつくり方』Ⅵ

もうⅥまで進んでしまった。今回が山場だ。 この本の中で最も共感するのは、この「ユーモア」「遊び」という言葉だ。 ー希望を持ちにくい社会とは本当は多くがユーモアを失いつつある社会なのかもしれません。他者の痛みに対する共感と想像力を持ち、いっけん…

読書『希望のつくり方』Ⅴ

希望をつくるのにおいて、「無駄」が大切なようだ。 ー「人生、振り返れば無駄なことなど何もない」経験に基づき当初は無駄と思えたことでも、後に教訓となることは多い。そういう学習の姿勢が、年齢や収入を超えて、希望を生んでいくのです。ー ー時代や社…

読書『希望のつくり方』Ⅳ

物語性という言葉を出し、希望のつくり方を語っている。 ー「希望の多くは失望に変わる。しかし希望の修正を重ねることで、やりがいに出会える」これが希望の物語性についての第一の発見です。ー 希望が失望に変わっても、簡単に手放すな。「修正」を重ねて…

読書『希望のつくり方』Ⅲ

希望ってそもそも作るものなのだろうか。自然に生まれてくるものではないのだろうか。 ー日本の大人の三人に一人は希望がない、もしくは希望はあるけど実現をあきらめているという現実でした。ー ー情報化が進んだ社会の若者は、かつての若者以上に、希望の…

読書『希望のつくり方』Ⅱ

仕事がどうであるか、というのが希望のあるなしに大きく左右するのは納得できる。 ー仕事は単に収入を得るための手段というだけでなく、自己実現のために不可欠なものと考えることが多いのも日本社会の特徴です。ー なぜだろう。仕事にロマンを求めてしまう…

映画『パラサイト』

パラサイト 半地下の家族 (2019) PARASITE 監督 ポン・ジュノ 朝から鑑賞。前々からこの作品を観るのを楽しみにしていた。ずっと評価も良くて気になっていたが、最近上映している映画館が増え、満を持して鑑賞。 いい意味でも悪い意味でも期待通りの作品であ…

読書『希望のつくり方』(玄田有史)

希望のつくり方 (岩波新書) 新書 – 2010/10/21 玄田 有史 (著) 自分にとって希望とは何だろうか。一年前、私に希望はなかった。仕事にも、運にも絶望していた。私は、希望が欲しかったんだろうな。そして今は絶望していない。希望を持っているということだ。…

読書『人間力の磨き方』Ⅱ

ー単に一般的な常識とか、世の中の流れとか、そういう大勢に歩調を合わせて生きていくのは簡単だし、安心できるが、記者の仕事はそういうものではないのではないか。自分の情報源を作るにはどうしたらいいのか、自分の頭で考え、自分なりの知恵と工夫で対処…

映画『ジョジョ・ラビット』

ジョジョ・ラビット (2019) JOJO RABBIT 監督 タイカ・ワイティティ 『ダウントン・アビー』を見た後、別の映画館で鑑賞。 間違いない名作である。戦争モノなど何本も観てきたのに既視感が全然ない。新しい切り口、ほぼソフトな画面で戦争の恐怖を伝えている…

映画『ダウントン・アビー』

ダウントン・アビー (2019) DOWNTON ABBEY 監督 マイケル・エングラー ドラマシリーズの劇場版らしい。ダウントンもアビーも意味が分からないが、某サイトの点数が高いので、観るチャンスをうかがっていた。 「ドラマの好きな輩が盛り上がってるだけかも」「…

読書『人間力の磨き方』(鳥越俊太郎)

人間力の磨き方 (講談社+α新書) 新書 – 2006/6/21 鳥越 俊太郎 (著) 人間力ってなんやねん。まあ、どうであろうと仕事を投げ出して休んでしまう私は人間力があるとは言えないでしょう。 ー人間は結局、こうやって自分という石ころを磨きながら生きていくのだ…

読書『落ち込んだときに元気になる考え方』Ⅳ

今回のキーワードは、「楽しむ」だ。 ー本当は結果を出したいときほど、いい意味で「自然体になる」ことが大切なのです。「楽しんでやろう」と決めてしまうことが大切なのです。「楽しむ」と決めてしまうことで無駄な力が抜けていくのです。ただ楽しくて仕方…

読書『落ち込んだときに元気になる考え方』Ⅲ

人間の悩みのほとんどは、人間関係によるものだ、といったのは確かアドラーだったと思う。 ーコミュニケーションで最も大切なことは、テクニックではなく相手に好意を持つことです。ー 他者との関係の次に、壁にぶつかったとき、困難が立ちはだかったときの…

読書『落ち込んだときに元気になる考え方』Ⅱ

今一つ、著者の言葉が心を動かさなかった。それは、自分が今落ち込んでいないからだろうか。それとも、成功とか達成とかを求めなくなったからだろうか。 内容は、他者との関係づくりに移っていく。 ー「相手を大切にする」というのは具体的にどうしたらいい…

読書『落ち込んだときに元気になる考え方』(福島正伸)

落ち込んだときに元気になる考え方 (中経の文庫) (日本語) 文庫 – 2015/5/28 福島 正伸 (著) ー自分に起こることも、社会に起こることも、すべてに意味があること。大きな出来事も、小さな出来事も、そこから何を学ぶかが大切であること。出会った人すべてが…

映画『フォードVSフェラーリ』

フォードvsフェラーリ (2019) FORD V FERRARI/LE MANS '66 監督 ジェームズ・マンゴールド 私はもろスーパーカー世代である。そんな車好きの私にとって『ワイルドスピード』シリーズとかは欠かせない。 車好きだから、レースカーが出てくるだけで、心が躍る…

読書『人生の逃げ場』Ⅶ

人生には逃げ場がある。逃げてから、どう過ごすのか。 ー60歳を過ぎてからは「次の世代に豊かな生き方をしてもらうために、自分はどんな手本を示せるか」を意識しながら生きてほしいと思うのです。ー まだ60でもないが、こう考えることは大切だと思う。そし…

読書『人生の逃げ場』Ⅵ

著者のプロフィールに「専門は文化人類学。特に宗教、癒し、社会変革に関する比較価値研究。」とある。仏教に関する記述が出てくる。 ー富士山のような超越的な存在は、本来自分があるべき姿に、あるべき生き方に、自分を戻してくれる力があります。超越的な…

読書『人生の逃げ場』Ⅴ

「困ったときはお互い様」なんて言葉使ったことがなかったな。 ー「困ったときはお互い様」と言えるのは、自分もまた弱さを抱えた存在であることを素直に認めているからです。自己の弱さに寛容であるから他者の弱さに対しても寛容でいられるのです。ー 私は…

読書『人生の逃げ場』Ⅳ

子育てについてふれている。 ー子どもにとって家庭は、その子が持っている様々な良さを求めてもらえる場所であるはずです。ただその子が存在していることを認めてあげる。それによって子どもは、「自分は勉強はできないけれども、ちゃんと存在価値はあるんだ…

読書『人生の逃げ場』Ⅲ

林住期という言葉が出てきた。 ー林住期とは、子育てを終えて森林に移り住み、森の生活に溶け込んで、修行をする時期のこと。世俗的価値をいったん脇に置いて、森の中で、自分とは何か、自分の人生とは何なのかを見つめ直すわけです。ー 下の娘も社会人にな…

映画『カツベン!』

カツベン! (2019) 監督 周防正行 公開前、推されていたわりには点数も伸びず、評判もよくなかった印象があった。「スターウォーズ」や「アナ雪2」の影でひっそりと上映を終えようとしていた。でも、私はずっと片隅で気になっていた。周防監督作品だからだ…

読書『人生の逃げ場』Ⅱ

逃げて、生きることを改めることにした。 ー今の自分を受け入れた方が人は心穏やかで豊かな人生を送ることができます。ー ー「こういう働き方は今の君が求めているものではないんだよ。もう変わるべきときだよ。」という心と体の警告サインです。警告サイン…

読書『人生の逃げ場』(上田紀行)

人生の〈逃げ場〉 会社だけの生活に行き詰まっている人へ (朝日新書) (日本語) 新書 – 2015/4/13 上田紀行 (著) 私も職場から逃げた一人だ。 ーすべての物事を自分の責任で引き受けられるほど人は強い動物ではありません。ー ー人はお互いに助け合い支え合う…

映画『盲目のメロディ』

盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~ (2018) ANDHADHUN 監督 シュリラーム・ラガヴァン 盲目のふりをしていたピアニストが殺人事件に巻き込まれる。このピアニスト、障害者のふりをして人々をだましていたわけだから、私は完全には受け入れることができな…

読書『自立が苦手な人へ』Ⅳ

著者が教育の意義について述べている。興味深い。 ー「生産」こそは人間が互いに奪い合う戦争状態に陥らずに済むために必要なことである。そして福沢はその生産性を高めるために学問をして個々の人間が自立することが必要だと説いたのだ。ー ー曲がりなりに…

読書『自立が苦手な人へ』Ⅲ

ーグローバリズムと共に労働者を締め付けているのが「消費者目線」という発想だ。今や経済を主導しているのは消費者であり、経営者は労働者に過酷な要求(早い、安い、安全…)をするようになった。すべてはお客さまのためというのが経営側の理論である。ー …