読書『男はなぜこんなに苦しいのか』Ⅳ

相変わらずの酷暑が続く。今日は、もう最後だと思って職場からの帰り道、スーパーでアイスを買って食べながら帰った。100円アイスだが格別の味である。

台風が近づいている。それが過ぎれば少しは涼しくなるだろうか。

ストレスへの耐性のポイントは「あいさつ」のようだ。

~職場環境がいいか、悪いかの目安のポイントは「あいさつ」である。職場の生産性を向上させようと思うなら、業務内容の確認の他に職場のコミュニケーションを点検することが不可欠だ。~

あいさつを交わすことで生産性も向上するのだ。ちなみに、自分はあいさつなら、そうは負けないと思っている。相手より進んであいさつするし、すれ違っても「お疲れ様です」と声をかける。

~具体的にはまずしっかりと自分からあいさつすることだ。上司からの声かけは部下にとっての励みとなる。小さなところから全体の雰囲気が変わる。~

あいさつで最近思ったことは、英語圏のあいさつである。日本は「おはようございます」と言いっぱなし、声かけであるのに対し、英語圏のあいさつは、「ごきげんいかがですか」と相手に調子を尋ねている。私は、後者の方が相手を慮っており、優れていると思うのだ。そう考えると、自分は言いっぱなしだけで、相手を気遣っていないように思えるのだ。本来なら、あいさつをかける相手に、「調子はどう?」「気分はいかがですか?」と聞くべきだと思うのだ。

~人間は相手の表情をとらえ、その表情と同じ表情を相手に返す傾向を持っている。上司がにこやかに職場に入っていけば、その表情は部下に伝わり、部下同士のコミュニケーションにも役立つ。~

にこやかに、相手に微笑みかける。その余裕もなくしてはならない。「そうは負けない」なんてうぬぼれていてはいけないな。(R4.9/16記)

グランパス『1-1 ホーム川崎戦』

J1 第22節  9/14(水)19:30 豊田スタジアム

酷暑の中、花壇に花の苗を植えて完成させるという大きなプロジェクトを終え、3時30分に職場を出る。家で30分ほど仮眠をとり、キックオフ2時間前に家を出発。施設に駐車場を停めて、途中の食堂で味噌玉カツ丼を注文。そこからはジョギングでスタジアムへ向かった。

声だし2回目の観戦である。実はこの試合、7月に予定されていたのだが、我が軍の関係者の失態で延期されたのだ。まさに因縁のカードだし、相手チームに何か申し訳ない気持ちもある。負けてもともと、という気持ちもある。

とは言え、声出しはやはり気持ちいいものだ。歌って、叫んで、飛び跳ねて、応援を十分楽しんだ。試合はというと、やはり王者川崎は、球回しがうまく、試合の序盤は、自陣側ピッチ半分しか使わせてもらえなかった。得点を奪われるのも時間の問題だろう。しかし、今日の我が軍は違った。最終ラインがきっちり守り、ボールを奪うと前へ向かう意識が強かった。そしてガンバ戦では機能しなかった両ウイングが再三チャンスを作り出した。先制されても、決して攻め負けず、ついには追いつくことができた。

相馬、森下、藤井という若手が活躍していることが何気に嬉しい。ナウドも出場するたびに、存在感を発揮しているようだ。マテウスがいなくても、できるじゃん。土曜日の広島戦も期待してもいいかな。(R4.9/15記)

 

読書『男はなぜこんなに苦しいのか』Ⅲ

ストレスに強くなるには、「心」だけを見ていてはいけない。「体」の力を借りるのだ。

~最も大切なことは「自分の尊厳を守ること」である。体を「自信と尊厳を保てる」体勢に整えておく。根拠のない不当なレッテル張りから身を守るにはまさしく「体」の力を借りることからスタートする。職場で下を向いて歩かないこと。誰とでもきちんと挨拶をしておくこと。声が小さくならないこと。姿勢を良くして過ごすこと。~

ストレスは心に負担がかかるものだが、それに負けそうになるというのは、心身共にピンチな状態なのだ。そんな時こそ、「体」の力が必要なのだろう。心がピンチだからこそ、上を向いて、あいさつをして、大きな声を出して、背筋を伸ばして。心がどうだろうと、大切なことだな。

~姿勢を良くし、静かに呼吸を整える。唇をほんの少し目立たないようにあけてゆっくりと息を少しずつ吐く、そして息を吸う。深呼吸をしながら吸った空気の酸素が全身に行き渡っていくことを感じる。自分の足の裏が床にしっかりついていることを実感する。悪意の矢があなたに刺さることなく、あなたの周囲にはバリアーができていて、悪意の矢がやわらかく折れていくイメージをするとスッキリする。~

ここでもやはり大切なのは呼吸だな。呼吸は、生きるためにはなくてはならない、生命的な、根源的な活動である。そしてもう一つ。

~「頭上にオレンジ1個」自分の頭上にオレンジを1つ乗せる。自分の目をそこに移動し、そこから見るようにすると、物事が変化して見える。相手の感情に巻き込まれないようにするには、こうしたイメージを持つことが手助けになるのだ。~

自分の視点を体から離す。自分を客観的に見ろということだ。相手へも客観的に見ることができる。別の角度から見てみたら、自分は意外と愚かなことをしているものだ。(R4.9/13記)

映画『アキラとあきら(2022)』

アキラとあきら(2022)監督 三木孝浩

週の初め、勤務が終わり自転車で帰宅、洗濯ものを乾かし、すぐにまた自転車で市内の劇場へ向かった。高評価であり、池井戸作品は『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』と好感触だったので、迷わず選択。

重厚感のある作品であるのだが、期待ほどではないというのが印象だ。主人公の生い立ちが、どことなくドラマ『半沢直樹』に似ていて、竹内涼真が熱演をするも、少々興ざめ感があった。そして「銀行員人生をかけて」「社員の人生もかかっている」という熱を帯びた言葉が出てくるのだが、何年も前の自分だったら共感したかもしれないけど、「仕事は人生の2割強でしかない」という出口治明に惹かれている今の私は、冷めた目で観る部分もあった。

マイナス部分を先に挙げてしまったが、映画としてはじゅうぶん見応えがある。キャストは豪華でそれぞれが適役を演じているのも映画のクオリティを上げている。かつての一発芸人も登場したが、それは洒落の一つなのだろう。(R4.9/12記)

読書『男はなぜこんなに苦しいのか』Ⅱ

引き続きストレスに強い自分になるための方法を探ろう。

~心が疲れたときは、休息をとり、環境を改善し、ゆっくり寝るというのは基本である。~

私が適応障害になる前も、心配して「眠れているか」と気にかけてくれた方がいた。私は不眠症などで眠れなかったわけではなかったので気にも留めなかった。しかし、「眠ることができる」のと「ゆっくり寝る」のとは意味が違うのだ。今は一日7時間、良質な睡眠がとれるように心がけている。

~変化が激しい時代である。それまでは自分なりの方法でうまくいったものが役に立たなくなる。そのときに別の方法からものを見たり他の業種と関わりを持ったりして少しずつ自分の方法を持ちつつ変化していく柔軟性がストレスを乗り切る面でもビジネスの場面でも必要になっているのだろう。~

あれからもう4年が過ぎようとしている。まさに上記の状態だった。自分が学んできた方法でやってきたのだが、それが上手くいかなくなっていた。その時に、柔軟に対応しようとも思わなかった。自分の方法を意固地に貫こうとしたのだ。だが、もう何をやってもだめだった。万策尽きたと思った。だが、実態はこれだったのだ。

~気持ちが落ち込んだのは自分が努力してきたことが全く評価されなかったことに対してのプライドの喪失である。そして仕事上のプライドが傷ついたことによって自分の存在すべてが無価値に感じられてしまったことに問題がある。~

あの頃のことを今思えば、こうだったのだな、と思うのだけど、プライドの喪失だとわかっていたなら、乗り切れただろうか。路線を変更し、柔軟な対応ができただろうか。そうは思えない。まあ、次に似たような境遇になったら対応できるかもしれないが。(R4.9/11記)

映画『WANDA/ワンダ(1970)』

WANDA/ワンダ(1970)WANDA 監督 バーバラ・ローデン

『沸騰』鑑賞後、続けて本作を鑑賞。本作は主役が、実は脚本も監督も担っている。自国では黙殺されたが他国の映画祭で高評価を受けたそうだ。

先の見えない、退廃的な映画と言っていいだろう。希望が見えないという点では『ダンサーインザダーク』と雰囲気が似ているかもしれない。

酒場で男と女が簡単にくっつく。そして女はあっさり捨てられる。その時代、女はそういう存在だったのだ。終始、クルマの音が気になった。高速道路沿いで、ホテルの中で。メインストリートを行き交う勝利者に対し、その陰で、自分を「バカ」と呼び、「できない」を連呼する女が、たくましく生きているのだ。それが対比されているようで、いっそう切なくなる。

『沸騰』を観た後だったからだろうか、「全財産亡くしたって生きていけるのではないだろうか」と思ってしまった。が、この作品は50年前なのだ。現代はどうなのだろう。(R4.9/10記)

映画『ボイリング・ポイント/沸騰(2021)』

ボイリング・ポイント/沸騰(2021)BOILING POINT 監督 フィリップ・バランティー

マーベラス』終了後すぐに本作が始まる。チケット購入後、座席について、餃子弁当をもぞもぞ食べながら鑑賞。弁当はだめだ。パンとかおにぎりの方がいい。

ワンショット、長回しで撮影しているということで、興味を持って鑑賞に臨んだ。レストランの中での人間関係が映し出され、次々とトラブルが起きていく物語である。

ワンショットであるがゆえに、終始、舞台はレストランの中である。自分にはそれが単調に見えてしまった。立て続けに起こるトラブルもどうも心に引っかからない。そうこうしているうちに、食後ということもあり、寝落ちしてしまった。

しかし、終盤のトラブル、そしてその後の主人公の行動には心を奪われてしまう。結局は、自分が蒔いた種なのだ。と同時に、業界の厳しさ、店が生き残る大変さも感じた。そんなに競争しなくてはいけないものなのだろうか。温かみのない世の中になってしまったな、と思った。(R4.9/10記)