映画『ハウス・オブ・グッチ (2021)』

ハウス・オブ・グッチ (2021) HOUSE OF GUCCI 監督 リドリー・スコット

今日は5時間授業、子どもも帰り、やることもないので1時間割り振りを消化することにした。本作の鑑賞はいろいろ迷うところもあった。(2日連続、長時間など)だが、結局市内の劇場に向かってしまった。映画を鑑賞することが、体の一部になっているのかもしれない。

質素な暮らしをしているがゆえに、ブランド品には興味も関心もない。本作は週刊誌にもよい評価がされていたので鑑賞を決める。実話に基づいた物語なので、どんでん返しや奇想天外はない。170分という長大作だが、間延び感もなく、グッチ家のストーリーが繰り広げられる。

すべての描写が、ゴージャス、異世界である。目の付け所は多々あるが、注目したのは車。マセラティ、ポルシェ、ランボルギーニと名車の登場で、スーパーカーブームど真ん中世代の私は心躍らされた。

簡単に言えば、愛と金の物語。両方を欲張ってはいけない。ほどほどが一番いいのかもしれない。(R4.1/20記)

 

映画『クライ・マッチョ (2021)』

クライ・マッチョ (2021) CRY MACHO 監督 クリント・イーストウッド

平日、週の中日だが夕方のちょうどいい時間だったので、市内の映画館で鑑賞することに決めた。話題作でもないので、劇場では私一人、貸し切り状態だった。

仕事の疲れだろう、映画が始まっても集中できず、序盤は何度もうとうとしてしまった。しかし、居眠りしても全く支障がない単純明快なストーリーだった。

小品、平凡な作品である。心に深く刺さるものはない。心を揺り動かすこともない。だが、それでいいのだ。大きな感動はないけど、爽快感がある。仕事で疲れた平日だからこそ、こういう物語がかえって心地いい。

クリントイーストウッド扮する老人役がとてもいい。あんな老人になれたらいいなと心底思う。劇中、「運び屋なんかじゃない」という展開がある。彼は『運び屋』という作品を作っているのだが、洒落じゃないよね。(R4.1/19記)

読書『サンクコスト時間術』Ⅲ

タイムプレッシャーという言葉がひっかかる。このブログもタイムプレッシャーを意識してやるべきかな。

~残り時間というタイムプレッシャーを意識していなければ、標準的な工数という考え方は出てきません。また時間制限があると、人の頭も体も動きが鋭くなるようです。タイムプレッシャーによって脳のドーパミン分泌が促進され、集中力とやる気が高まる。~

~制限時間の中、タイムプレッシャーを心地よく感じながら、確実に結果を残したいものです。普段から仕事に制限時間をもうけ、自分の標準工数を把握することは、すぐに実践することをお勧めします。~

今日、少し残り時間の大切さを意識してみた。今まで、授業終わりまでの隙間時間をぼうっと過ごしていたことが多かったのだが、そこでも次の時間の準備などしてみた。すると、やはり次の時間を慌てずに済むのだ。

~体を動かすのに必要なのはネガティブな気分に支配されず果敢に始動すること。前向きな気分でアクションを起こせることが一番のメリットです。いやな経験を反芻しているとそれだけで時間は浪費されます。肝心のアクションを起こせないまま無駄な時間だけが流れていくのです。~

あるよなあ、嫌な経験を何度も思い出すこと。反芻して自分の傷を癒すかのようなこと。

~自信をもってアクションを起こすには、視覚化(ビジュアライゼーション)です。成功する姿や結果をイメージできれば喜んで体を動かしたくなります。~

過去の嫌な経験を思い出して落ち込んでいるその時間を、成功の結果をイメージする時間に変えるのだ。「切り替えが早い」という人は、きっとそういう思考回路になっているのだろう。(R4.1/19記)

 

読書『サンクコスト時間術』Ⅱ

「残り時間」というものについて書かれている。

~残り時間という「未来」は、無数の「今」という時間に分解できます。そして結果が出ずに過ぎ去った「今」はその瞬間にサンクコスト化していく。そんなイメージを持つことができますか?~

確かに、残り時間は未来なのだ。それは必ず「今」となってやってくる。だから「今」を大切にしなくてはならない。

~どんなことにでも制限時間を設定し、絶えず残り時間を意識しながら行動することが大切です。残り時間を「量」として考える。同時にその時間量の中で自分ができることをちゃんと理解しておく。~

幸い、今の自分には、仕事に追われるとか、勤務時間内に仕事が終わらない、ということはない。だが、それは言い換えれば制限時間の中で、自分なりに仕事の量を加減しているだけなのだ。というか、手をぬいているだけなのだ。時間を効率よく使っていこうという意識や、効率よく使う能力が高いわけではない。

~残り時間を細切れに分解して整理することや、標準工数(標準作業時間)の大切さを実感させられたのです。手際が良いという表現がありますが、それはこの工数と時間を最も効率よく組み合わせることで達成できる芸当です。~

例えば、授業のラスト10分。自分にもっとできることがあるのではないか。子どもにさらに働きかけることがあるのではないか。結果を出さずに「今」が過ぎ去っていくことも多いと思う。自分はもっと、手際よくなれる。(R4.1/18記)

読書『サンクコスト時間術』(斎藤 広達)

サンクコスト時間術 (PHPビジネス新書 66)  2008/8/19 斎藤 広達  (著)

「サンクコスト(埋没費用)」とは、過去に払ってしまい、もはや取り戻すことができない費用のこと、と出ていた。「サンクコスト効果」という言葉もあり、もったいないという心理から身動きが取れなくなる、というマイナスな効果らしい。では、この書ではどうなっているか。

~サンクコスト発想は、「過去の失敗やミスにこだわらず、未来に目を向けてアクションを起こすこと」をゴールにした発想。不確実な未来を少しでも自分の手でコントロールしようと思ったら過ぎ去った時間に拘泥していてはだめなのです。時間は今と未来しかないのです。~

サンクコストには、費用とか労力とか手間とかいろいろあるんだろうけど、本書では過去、今、未来というように時間にこだわっているのだな。

~Situation(状況判断)今、自分(会社)が置かれているのがいったいどんな状況なのか、瞬時に判断すること。

Time Left(残り時間)絶えず残り時間を意識して、その中で何ができるか考えるということ。

Best Answer(最善の答え)考えるべきは、結果に結びつく可能性が高いベストアンサー。

Action(アクション)結果を出すためにポジティブな気持ちで自信に満ちアクションを起こすことが大切だということ。~

この4つが自分にどう生かせるか、すぐに思いつかないが、ただ過去にとらわれていても仕方ないのだということは分かった。自分の置かれた状況を判断し、今何ができるか、何をすべきかを考え、自信に満ちた行動をすべきだということだ。(R4.1/17記)

映画『悪なき殺人 (2019)』

悪なき殺人 (2019) SEULES LES BETES/ONLY THE ANIMALS 監督 ドミニク・モル

座禅、朝食、洗濯ものなどしていたらいつの間にか上映まで1時間を切ってしまう。久しぶりに隣市ミニシアターまでマイカーで向かう。15分前に到着し、気に入った席をゲットできた。

これは面白い!面白~い作品です。のっけから奇妙なシーンで始まる。そしてそれぞれの登場人物のストーリーでつないでいく構成となっています。ストーリーが重なるにつれて、謎が深まっていく。と、同時に謎が明らかにされていく。謎が深まる面白さ、明らかになる面白さ、どちらも楽しめるのです。

さらに、最後の登場人物。これまた意外でした。だが、格差社会、情報社会の裏の部分を見せつけられました。

「悪なき殺人」って何だろうって思いましたが、原題を観て納得です。愛と欲望は紙一重、その方向性を間違えてしまうと不幸を招く。そのテーマを、登場人物をチェーンのようにつなげる展開によって、惹きつけ離さず伝えてくれています。観てよかった!(R4.1/16記)

 

読書『「論語」に帰ろう』Ⅳ

天命というものについて。

~人がみな違っているのは、天が一人ひとりに違う「性」を与えたからだ。それは社会において、みな自分だけが成果をあげられる居場所があることを意味している。~

みんな違うのだ。自分も人と違う。同じでなくていい。自分には「自分だけが成果をあげられる場所がある」というのに勇気づけられる。

~「天命」天が与えてくれた道。自分にできること。〈使命〉自分で切り開き、勝ち取っていく未来。〈運命〉受け入れざるを得ない現実。~

今、おそらく自分にしかできないことがある。それは組合活動だ。

~自分しか持たない「らしさ=性」を社会が求める「価値」にまで高めていかないと、現実では活躍できないし、居場所を持てないのです。その契機が、現実に揉まれ、逆境に苦しむこと。辛い苦闘を通じて「自分が本当にできること/できないこと」を掴み取り、「できること」を磨き上げていく。そんな道筋を歩まざるを得なくなるのです。そして自分自身ができること、その限界を知った先に来るのが「天命」に他なりません。~

昨日のことだ。私はある団体へ要求書を提出し、交渉をした。たった一人でだ。正直、逆境だった。辛い苦闘だった。だが、まさにそんな逆境の中の苦闘を通して私は「できること」を磨き上げていたのだ。交渉を通じてしか、できることとできないことがわからないものだ。苦闘であったが、自分の最大限の努力は果たすことができた。苦闘であっても、これは私にしかできないことだから、限界までやり続けよう。そうすれば私の「性」は「天命」になるのかもしれない。

~「自分には、才能や環境の限界があって、不得手な面、他人に任せてしまった方がよい面がある。一方で自分だけが上手にできる面、他人と違う個性を発揮できる面もある。この自覚の上で、自分の居場所を定めて力を発揮する、これが、天が自分に与えてくれた人生の道なのだ」これを天命を知る、「知命」といいます。~

今の自分の境遇も、天から与えられたものだと考えることもできる。(R4.1/15記)